@IDX:58000
@OFF:0xe7
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:58001
@OFF:0x119
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58002
@OFF:0x147
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:58003
@OFF:0x1c9
@SPK:
@JPN:　穏やかな朝の光に照らされて、ゆっくりと意識が目　覚め始める。
@ENG:

@IDX:58004
@OFF:0x215
@SPK:
@JPN:　少しだけ開いた窓から流れ込んでくる風が、僕の髪　を撫でる。
@ENG:

@IDX:58005
@OFF:0x25f
@SPK:
@JPN:　今日は割り合い涼しいようだ。
@ENG:

@IDX:58006
@OFF:0x28b
@SPK:
@JPN:　そう思ったところで、昨日の失敗を思い出す。
@ENG:

@IDX:58007
@OFF:0x2d7
@SPK:
@JPN:　熱中症。
@ENG:

@IDX:58008
@OFF:0x2ef
@SPK:
@JPN:　日向のベンチで考え込んで倒れてしまった。
@ENG:

@IDX:58009
@OFF:0x327
@SPK:
@JPN:　自分に対して情けない気持ちが湧いてくる。
@ENG:

@IDX:58010
@OFF:0x371
@SPK:
@JPN:　だがそのおかげで真田さんとゆっくり話せた。
@ENG:

@IDX:58011
@OFF:0x3ab
@SPK:
@JPN:　僕の昔の職場、事務局での同僚。
@ENG:

@IDX:58012
@OFF:0x3d9
@SPK:
@JPN:　僕より年上（たぶん）のおねえさん。
@ENG:

@IDX:58013
@OFF:0x419
@SPK:
@JPN:　そんなことを考えつつ、仕事の準備を始める。
@ENG:

@IDX:58014
@OFF:0x453
@SPK:
@JPN:　清潔なタオルをバッグに詰め、寝汗に濡れた下着を　着替え、汚れ物を洗濯籠に放り込む。
@ENG:

@IDX:58015
@OFF:0x4b5
@SPK:
@JPN:　頭で考えなくても身体が覚えている日常の行為。
@ENG:

@IDX:58016
@OFF:0x4f1
@SPK:
@JPN:　こんななんでもない行為の数々が、死体洗いという　非日常的な出来事に対して、免疫として働いている　のではないだろうか。
@ENG:

@IDX:58017
@OFF:0x62e
@SPK:
@JPN:　休診日だからだろうか？
@ENG:

@IDX:58018
@OFF:0x654
@SPK:
@JPN:　いつもなら看護婦や職員が慌ただしく行き交うこの　時間でも、ロビーは静寂に包まれている。
@ENG:

@IDX:58019
@OFF:0x6ba
@SPK:
@JPN:　と言っても、入院患者さんたちに休日はない。
@ENG:

@IDX:58020
@OFF:0x6f4
@SPK:
@JPN:　しばらくすればいつものように働く看護婦たちの姿　が見られるだろう。
@ENG:

@IDX:58021
@OFF:0x754
@SPK:
@JPN:　だが、事務局員もそうであるとは限らない。
@ENG:

@IDX:58022
@OFF:0x78c
@SPK:
@JPN:　基本的には土日は休みだ。
@ENG:

@IDX:58023
@OFF:0x7b4
@SPK:
@JPN:　休日出勤がないとは言い切れないが、この時間に来　ていなければ、ほぼ休みで間違いないだろう。
@ENG:

@IDX:58024
@OFF:0x81e
@SPK:
@JPN:　もしかしたらと思っていたのだが、どうやら今日は　真田さんには会えないようだ。
@ENG:

@IDX:58026
@OFF:0x9ea
@SPK:［真魚］
@JPN:　やほ！　じゃあ、ミーティングを……。
@ENG:

@IDX:58029
@OFF:0xa46
@SPK:[\protag]
@JPN:　お、お前なぁ……ノックしてすぐに入って来たらノックの意味がないだろうが……。それとも、僕のパンツ目当ての確信犯か？
@ENG:

@IDX:58031
@OFF:0xb77
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ……良いではないか、良いではないか！
@ENG:

@IDX:58034
@OFF:0xbd9
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふう……悪代官じゃないんだから……。
@ENG:

@IDX:58036
@OFF:0xc42
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほーれ、ほーれ。
@ENG:

@IDX:58039
@OFF:0xc8a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、着替え終わったからミーティング始めてくれ。
@ENG:

@IDX:58041
@OFF:0xd75
@SPK:［真魚］
@JPN:　らじゃ！　了解であります！
@ENG:

@IDX:58042
@OFF:0xdbf
@SPK:
@JPN:　真魚がすっかり元気になっていた。
@ENG:

@IDX:58043
@OFF:0xdef
@SPK:
@JPN:　おそらく御堂さんのことに関して、真魚なりの結論　が出せたのだろう。
@ENG:

@IDX:58044
@OFF:0xe41
@SPK:
@JPN:　それがどのようなものなのかは分からないが、真魚　が元気になれたのだからそれでいい。
@ENG:

@IDX:58045
@OFF:0xea3
@SPK:
@JPN:　御堂さんが辞めたことにはもうこだわらない。
@ENG:

@IDX:58046
@OFF:0xedd
@SPK:
@JPN:　僕はそう結論を出したのだから。
@ENG:

@IDX:58048
@OFF:0xfc4
@SPK:［真魚］
@JPN:　でねでね、聞いてよぉ……
@ENG:

@IDX:58049
@OFF:0x1070
@SPK:
@JPN:って、聞いてるの！？
@ENG:

@IDX:58052
@OFF:0x10ba
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん？　ああ、聞いてるって。今日は女性が１体、傷はない……だったな？
@ENG:

@IDX:58054
@OFF:0x11b7
@SPK:［真魚］
@JPN:　それだけ？　もっとイッパイ話したじゃん！
@ENG:

@IDX:58057
@OFF:0x1217
@SPK:[\protag]
@JPN:　あのなぁ……ミーティングは世間話と違うんだぞ？　必要なことだけを手短かに教えてくれればいいからさ。
@ENG:

@IDX:58059
@OFF:0x1334
@SPK:［真魚］
@JPN:　何よ、ケチ！　ちょっとくらい話につき合ってくれたっていいじゃん！
@ENG:

@IDX:58062
@OFF:0x13ac
@SPK:[\protag]
@JPN:　仕事が終わったら、いくらでもつき合うから。だから開始前のミーティングでは……な？
@ENG:

@IDX:58064
@OFF:0x1441
@SPK:［真魚］
@JPN:　むぅ……
@ENG:

@IDX:58065
@OFF:0x14dd
@SPK:
@JPN:しょうがないなぁ……。
@ENG:

@IDX:58068
@OFF:0x1529
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってくれて、ありがとな。じゃあ、作業に移るから……。
@ENG:

@IDX:58070
@OFF:0x161c
@SPK:［真魚］
@JPN:　頑張ってね！　そうそう、今日は健康診断があるからあんまり遅くなんないでよ！
@ENG:

@IDX:58071
@OFF:0x169a
@SPK:
@JPN:　だったら、ミーティングにこんなに時間をかけない　でくれ……。
@ENG:

@IDX:58072
@OFF:0x16e6
@SPK:
@JPN:　言いかけた言葉を呑み込み、代わりに軽く頷くと、　そのまま更衣室をあとにした……。
@ENG:

@IDX:58073
@OFF:0x18c4
@SPK:
@JPN:　ドアを開けた途端、異様な空気が鼻を直撃した。
@ENG:

@IDX:58074
@OFF:0x1900
@SPK:
@JPN:　チョコレートのように甘ったるい、それでいて少し　カビっぽいにおい……。
@ENG:

@IDX:58075
@OFF:0x1956
@SPK:
@JPN:　それがどこからともなく流れ込み、部屋に充満して　いる。
@ENG:

@IDX:58076
@OFF:0x19aa
@SPK:
@JPN:　不思議なにおい……。
@ENG:

@IDX:58077
@OFF:0x19ce
@SPK:
@JPN:　異臭と呼んで差し支えないほどのものでありながら　嗅いでいても苦にならない。
@ENG:

@IDX:58078
@OFF:0x1a28
@SPK:
@JPN:　それどころか……多幸感とでも言おうか？
@ENG:

@IDX:58079
@OFF:0x1a5e
@SPK:
@JPN:　……ただボーッとにおいを嗅いでいるだけで、幸せ　な気持ちになっていく。
@ENG:

@IDX:58080
@OFF:0x1ac4
@SPK:
@JPN:　……このにおいは何だ？
@ENG:

@IDX:58081
@OFF:0x1aea
@SPK:
@JPN:　……なぜこんなにおいが、ここに？
@ENG:

@IDX:58082
@OFF:0x1b1a
@SPK:
@JPN:　そうだ……換気扇は……？
@ENG:

@IDX:58083
@OFF:0x1b42
@SPK:
@JPN:　空調設備の故障かと思って目を向ければ、換気扇は　微かな音を立てながら確かに動いている。
@ENG:

@IDX:58084
@OFF:0x1bb8
@SPK:
@JPN:　……音？
@ENG:

@IDX:58085
@OFF:0x1bd0
@SPK:
@JPN:　ここの空調は、普段は音などさせない。
@ENG:

@IDX:58086
@OFF:0x1c04
@SPK:
@JPN:　だが今日は、低い唸り声を立てている。
@ENG:

@IDX:58087
@OFF:0x1c38
@SPK:
@JPN:　においとは逆に、酷く神経を逆撫でする音を……。　
@ENG:

@IDX:58088
@OFF:0x1c86
@SPK:
@JPN:　変だ、おかしい……。
@ENG:

@IDX:58089
@OFF:0x1caa
@SPK:
@JPN:　そう思いながらも身体は勝手に動き、準備を進めて　いく。
@ENG:

@IDX:58090
@OFF:0x1cf0
@SPK:
@JPN:　床の水洗いを済ませ、道具を部屋の中央まで運び、　引き上げに使う棒を持ってプールに近づく。
@ENG:

@IDX:58091
@OFF:0x1d58
@SPK:
@JPN:　そこまでの動作を、全く意識することもなくやって　のける。
@ENG:

@IDX:58092
@OFF:0x1db0
@SPK:
@JPN:　音だのにおいだのを気にするのは、洗い終えてから　でいい……。
@ENG:

@IDX:58093
@OFF:0x1dfc
@SPK:
@JPN:　失敗しないように……。
@ENG:

@IDX:58094
@OFF:0x1e22
@SPK:
@JPN:　ただそれだけに気をつけて……。
@ENG:

@IDX:58095
@OFF:0x1f0b
@SPK:
@JPN:　仕事は、もうほとんど終わったと言ってもいい。
@ENG:

@IDX:58096
@OFF:0x1f47
@SPK:
@JPN:　前は洗い終え、残すは背中だけ……。
@ENG:

@IDX:58097
@OFF:0x1f79
@SPK:
@JPN:　足下には、うつ伏せの死体が横たわっている。
@ENG:

@IDX:58098
@OFF:0x1fc3
@SPK:
@JPN:　もうすぐ仕事が終わる……。
@ENG:

@IDX:58099
@OFF:0x1fed
@SPK:
@JPN:　そうすれば、ここから出られる……。
@ENG:

@IDX:58100
@OFF:0x201f
@SPK:
@JPN:　死体なんぞと、二人きりでいなくても済む……。
@ENG:

@IDX:58101
@OFF:0x205b
@SPK:
@JPN:　だが普段なら嬉々として作業を進めるのに、今日は　何だか勿体ない気がする。
@ENG:

@IDX:58102
@OFF:0x20c1
@SPK:
@JPN:　……死体が美人だから？
@ENG:

@IDX:58103
@OFF:0x20e7
@SPK:
@JPN:　否、はっきり言って趣味じゃない。
@ENG:

@IDX:58104
@OFF:0x2117
@SPK:
@JPN:　……ではなぜ、僕は興奮している？
@ENG:

@IDX:58105
@OFF:0x2147
@SPK:
@JPN:　息が乱れ、固いゴムのツナギが見て分かるほど盛り　上がっている。
@ENG:

@IDX:58106
@OFF:0x2195
@SPK:
@JPN:　どういうことだ？
@ENG:

@IDX:58107
@OFF:0x21b5
@SPK:
@JPN:　僕は死体に欲情しているのか？
@ENG:

@IDX:58108
@OFF:0x21ef
@SPK:
@JPN:　だが、なぜこんなものに？
@ENG:

@IDX:58109
@OFF:0x2217
@SPK:
@JPN:　こう言っては失礼だが、はっきり言って昨夜の方が　マシだった。
@ENG:

@IDX:58110
@OFF:0x2263
@SPK:
@JPN:　スタイルも顔も、遥かに上。
@ENG:

@IDX:58111
@OFF:0x228d
@SPK:
@JPN:　この死体に興奮するなら、昨夜は襲ってもおかしく　なかっただろう。
@ENG:

@IDX:58112
@OFF:0x22dd
@SPK:
@JPN:　……狂ってしまったのだろうか？
@ENG:

@IDX:58113
@OFF:0x238f
@SPK:
@JPN:　どうしても、視線が死体の尻に吸い寄せられる。
@ENG:

@IDX:58114
@OFF:0x23cb
@SPK:
@JPN:　ムッチリと脂肪の乗った尻に……。
@ENG:

@IDX:58115
@OFF:0x23fb
@SPK:
@JPN:　緩く開いた太ももの間にある女性器に……。
@ENG:

@IDX:58116
@OFF:0x2433
@SPK:
@JPN:　最大限に自制しなければ何をしでかすか分からない　ほど、淫らな想像が頭の中を駆け巡る。
@ENG:

@IDX:58117
@OFF:0x24a7
@SPK:
@JPN:　股間はパンパンに腫れ上がっている。
@ENG:

@IDX:58118
@OFF:0x24d9
@SPK:
@JPN:　心臓はドキドキと脈打っている。
@ENG:

@IDX:58119
@OFF:0x2507
@SPK:
@JPN:　こんなに激しい興奮は覚えがない。
@ENG:

@IDX:58120
@OFF:0x2537
@SPK:
@JPN:　おかしい、絶対におかしい。
@ENG:

@IDX:58121
@OFF:0x2561
@SPK:
@JPN:　こんな興奮、普通じゃない。
@ENG:

@IDX:58122
@OFF:0x264a
@SPK:
@JPN:　気がつくと最後の水洗いも終わり、足下には死体が　仰向けに横たわっていた。
@ENG:

@IDX:58123
@OFF:0x26a2
@SPK:
@JPN:　ホルマリンの代わりに、水に濡れた死体……。
@ENG:

@IDX:58124
@OFF:0x26dc
@SPK:
@JPN:　あとは、確認してもらうだけだ……。
@ENG:

@IDX:58125
@OFF:0x277b
@SPK:
@JPN:　……突然明かりが落ちた。
@ENG:

@IDX:58126
@OFF:0x27a3
@SPK:
@JPN:　一条の光すらも存在しない、絶対の闇……。
@ENG:

@IDX:58127
@OFF:0x27db
@SPK:
@JPN:　ここがどこかも分からなくなるほど、何も見えない　空間。
@ENG:

@IDX:58128
@OFF:0x2821
@SPK:
@JPN:　仕事前から続く耳障りな音と、まだ残っている甘い　におい……。
@ENG:

@IDX:58129
@OFF:0x286d
@SPK:
@JPN:　この２つがなければ、部屋が変わったのかと思った　だろう。
@ENG:

@IDX:58130
@OFF:0x28cb
@SPK:
@JPN:　……その音も、たった今止んだ。
@ENG:

@IDX:58131
@OFF:0x28f9
@SPK:
@JPN:　これでもう、何も聞こえてこない。
@ENG:

@IDX:58132
@OFF:0x2929
@SPK:
@JPN:　耳が全ての役割を放棄したように平衡感覚が失せ、　立っていることも難しい。
@ENG:

@IDX:58133
@OFF:0x299f
@SPK:
@JPN:　突然、部屋に水滴の落ちる音が響いた。
@ENG:

@IDX:58134
@OFF:0x29d3
@SPK:
@JPN:　ほんの一滴、液体が落ちただけの音……。
@ENG:

@IDX:58135
@OFF:0x2a09
@SPK:
@JPN:　だが、無音に晒されていた僕の耳には、異様なほど　大きく響いた。
@ENG:

@IDX:58136
@OFF:0x2a6f
@SPK:
@JPN:　ドキドキと心音が聞こえてくる。
@ENG:

@IDX:58137
@OFF:0x2a9d
@SPK:
@JPN:　ゴーという血流の音。
@ENG:

@IDX:58138
@OFF:0x2ac1
@SPK:
@JPN:　異常なほどの聴覚の高まりが、耳の中の血液の音を　拾っているようだ。
@ENG:

@IDX:58139
@OFF:0x2b23
@SPK:
@JPN:　しばらくその音に耳を澄ませていると、徐々に心が　穏やかになってくる。
@ENG:

@IDX:58140
@OFF:0x2b77
@SPK:
@JPN:　だんだんと落ち着いてくる心音。
@ENG:

@IDX:58141
@OFF:0x2bab
@SPK:
@JPN:　気がつくと、股間の強張りは力を失っていた。
@ENG:

@IDX:58142
@OFF:0x2be5
@SPK:
@JPN:　興奮の嵐は去っていった。
@ENG:

@IDX:58143
@OFF:0x2c0d
@SPK:
@JPN:　心が落ち着きを取り戻していた。
@ENG:

@IDX:58144
@OFF:0x2cf6
@SPK:
@JPN:　突然室内に光明が戻る。
@ENG:

@IDX:58145
@OFF:0x2d1c
@SPK:
@JPN:　眼に刺すような痛みが走る。
@ENG:

@IDX:58146
@OFF:0x2dbf
@SPK:
@JPN:　グラリとバランスを崩した拍子に、足下にあった肉　塊につまづいて転んでしまった。
@ENG:

@IDX:58147
@OFF:0x2e1d
@SPK:
@JPN:　つまづいたもの……それは、さっきまで僕が洗って　いたもの。
@ENG:

@IDX:58148
@OFF:0x2e67
@SPK:
@JPN:　それは……女性の死体。
@ENG:

@IDX:58149
@OFF:0x2f11
@SPK:
@JPN:　心の中で謝る。
@ENG:

@IDX:58150
@OFF:0x2f2f
@SPK:
@JPN:　わざとではないにしろ足蹴にしてしまった。
@ENG:

@IDX:58151
@OFF:0x2f67
@SPK:
@JPN:　この女性は善意で献体登録してくれたのだ。
@ENG:

@IDX:58152
@OFF:0x2f9f
@SPK:
@JPN:　丁寧に扱わなければ罰が当たる。
@ENG:

@IDX:58153
@OFF:0x303f
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと立ち上がって女性を見下ろす。
@ENG:

@IDX:58154
@OFF:0x3075
@SPK:
@JPN:　つまづいてしまった辺りを調べる。
@ENG:

@IDX:58155
@OFF:0x30b1
@SPK:
@JPN:　大丈夫だった。
@ENG:

@IDX:58156
@OFF:0x30cf
@SPK:
@JPN:　傷などはついていない。
@ENG:

@IDX:58157
@OFF:0x30f5
@SPK:
@JPN:　もし傷などつけてしまったら、この女性に申し訳が　立たない。
@ENG:

@IDX:58158
@OFF:0x313f
@SPK:
@JPN:　それに、鏑木さんの信頼を損なうことになる。
@ENG:

@IDX:58159
@OFF:0x3179
@SPK:
@JPN:　ようやく認められるようになったのだから、仕事の　最終日まできっちりやり遂げたい。
@ENG:

@IDX:58160
@OFF:0x31d9
@SPK:
@JPN:　僕のような男でも、頑張ればきちんとできることを　証明したい。
@ENG:

@IDX:58162
@OFF:0x3379
@SPK:［鏑木］
@JPN:　よお、今日は多少時間がかかったみたいだな。
@ENG:

@IDX:58165
@OFF:0x33db
@SPK:[\protag]
@JPN:　いやぁ、変なにおいに気を取られちゃって……。
@ENG:

@IDX:58167
@OFF:0x344c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　変なにおい？　なんだそりゃ？
@ENG:

@IDX:58170
@OFF:0x34a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だって聞かれても困りますよ。僕だってなんだかよく分からないんですから。
@ENG:

@IDX:58173
@OFF:0x3520
@SPK:[\protag]
@JPN:　とにかく、部屋の中におかしな甘ったるいにおいが充満してて……そう言えば低い妙な音が聞こえてました。
@ENG:

@IDX:58175
@OFF:0x35c7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　う～ん、甘いにおいに低い音か……なんのことだかさっぱりだな。
@ENG:

@IDX:58178
@OFF:0x363b
@SPK:[\protag]
@JPN:　まあいいですよ別に。特に問題があったわけじゃないんで……って、そう言えばありましたよ、問題。
@ENG:

@IDX:58180
@OFF:0x36dc
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん？　何かあったのか？
@ENG:

@IDX:58183
@OFF:0x372a
@SPK:[\protag]
@JPN:　あったのかって……停電したじゃないですか？
@ENG:

@IDX:58185
@OFF:0x3799
@SPK:［鏑木］
@JPN:　停電？　あったかそんなの？
@ENG:

@IDX:58188
@OFF:0x37eb
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありましたよ。この部屋の電気が急に消えて、しばらく真っ暗なままで、どうしようかと思いましたよ。
@ENG:

@IDX:58190
@OFF:0x388e
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おかしいな……上じゃそんなことはなかったけどな……。
@ENG:

@IDX:58193
@OFF:0x38fa
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、地下だけだったんじゃないんですか？
@ENG:

@IDX:58195
@OFF:0x3969
@SPK:［鏑木］
@JPN:　いや、それでもおかしい。よく考えてみろ、ここは曲がりなりにも病院だぞ。もし、病院で停電したらどうなる。
@ENG:

@IDX:58198
@OFF:0x3a07
@SPK:[\protag]
@JPN:　そりゃあ、非常用電源に切り替わって……ん？
@ENG:

@IDX:58200
@OFF:0x3a76
@SPK:［鏑木］
@JPN:　だろ？　すぐに電気は回復するはずだ。
@ENG:

@IDX:58203
@OFF:0x3ad2
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、いったいどういうことなんでしょう？
@ENG:

@IDX:58205
@OFF:0x3b41
@SPK:［鏑木］
@JPN:　分からん。誰かが電気を消したんじゃないか？
@ENG:

@IDX:58208
@OFF:0x3ba3
@SPK:[\protag]
@JPN:　誰かって、誰が？
@ENG:

@IDX:58210
@OFF:0x3bf8
@SPK:［鏑木］
@JPN:　さあ？
@ENG:

@IDX:58213
@OFF:0x3c36
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58215
@OFF:0x3c85
@SPK:［鏑木］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58218
@OFF:0x3cc7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ま、まあいいですよ、べ、別に問題ありませんでしたから。
@ENG:

@IDX:58220
@OFF:0x3d42
@SPK:［鏑木］
@JPN:　なあ、お前って霊感とか……。
@ENG:

@IDX:58223
@OFF:0x3d96
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、早く確認してください！！
@ENG:

@IDX:58225
@OFF:0x3df7
@SPK:［鏑木］
@JPN:　分かった分かった。
@ENG:

@IDX:58226
@OFF:0x3e4b
@SPK:
@JPN:　こんなところで霊感の話なんてやめてくれ。
@ENG:

@IDX:58227
@OFF:0x3e83
@SPK:
@JPN:　別に嫌いじゃないが、ここでは別だ。
@ENG:

@IDX:58228
@OFF:0x3eb5
@SPK:
@JPN:　あまりにも雰囲気がはまりすぎる。
@ENG:

@IDX:58230
@OFF:0x3f94
@SPK:［鏑木］
@JPN:　……終わったぞ。ＯＫだ。
@ENG:

@IDX:58233
@OFF:0x3fe4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……傷とかありませんでしたよね。
@ENG:

@IDX:58235
@OFF:0x40cd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　傷？　別になかったが……まさか、何かしたのか？
@ENG:

@IDX:58238
@OFF:0x4133
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、ちょっと……。
@ENG:

@IDX:58240
@OFF:0x418c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　おいおい、誤魔化したって仕方ないだろ？　『ちょっと』って何をしたんだ？　言ってみろ。
@ENG:

@IDX:58243
@OFF:0x4218
@SPK:[\protag]
@JPN:　その……つまづきました。
@ENG:

@IDX:58245
@OFF:0x4275
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。なんだそれくらいか。てっきり俺は……。
@ENG:

@IDX:58248
@OFF:0x42d9
@SPK:[\protag]
@JPN:　てっきり……？
@ENG:

@IDX:58250
@OFF:0x432c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　い、いや。なんでもない。お前がそんなことするはずないもんな。
@ENG:

@IDX:58253
@OFF:0x43a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　……その言い方、非常に気になります。『てっきり』の後は何ですか？
@ENG:

@IDX:58255
@OFF:0x4425
@SPK:［鏑木］
@JPN:　な、なんでもないって言ってるだろ。それよりお前、今日は健康診断があるんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:58258
@OFF:0x44b1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、そう言えばそんなこと言ってたような気がします。
@ENG:

@IDX:58260
@OFF:0x452a
@SPK:［鏑木］
@JPN:　じゃあ、早く行ったほうがいいんじゃないのか？
@ENG:

@IDX:58263
@OFF:0x458e
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58265
@OFF:0x45dd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　べ、別に誤魔化してるわけじゃないぞ。お前だって副院長の機嫌は損ねたくないだろう？
@ENG:

@IDX:58268
@OFF:0x4665
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうですね。じゃあ、僕もう行きます。
@ENG:

@IDX:58270
@OFF:0x46d2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:58273
@OFF:0x473a
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さん？
@ENG:

@IDX:58275
@OFF:0x47f5
@SPK:［鏑木］
@JPN:　なんだ？
@ENG:

@IDX:58278
@OFF:0x4835
@SPK:[\protag]
@JPN:　死体に悪戯しちゃダメですよ？
@ENG:

@IDX:58280
@OFF:0x4896
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ブッ！　お、お前に言われなくても分かってる！
@ENG:

@IDX:58282
@OFF:0x49da
@SPK:［真魚］
@JPN:　入るよ～。
@ENG:

@IDX:58284
@OFF:0x4ac1
@SPK:［真魚］
@JPN:　おつかれ～。はい、報告書。
@ENG:

@IDX:58287
@OFF:0x4b13
@SPK:[\protag]
@JPN:　おう。
@ENG:

@IDX:58288
@OFF:0x4b4b
@SPK:
@JPN:　真魚から受け取った報告書にサインをする。
@ENG:

@IDX:58289
@OFF:0x4b83
@SPK:
@JPN:　その時にふと思った。
@ENG:

@IDX:58290
@OFF:0x4ba7
@SPK:
@JPN:　あのことは書いたほうがいいのか？
@ENG:

@IDX:58291
@OFF:0x4be5
@SPK:
@JPN:　奇妙な低い音。
@ENG:

@IDX:58292
@OFF:0x4c03
@SPK:
@JPN:　甘ったるいおかしなにおい。
@ENG:

@IDX:58293
@OFF:0x4c2d
@SPK:
@JPN:　停電……じゃないのかもしれないが部屋の明かりが　消えたこと。
@ENG:

@IDX:58296
@OFF:0x4cb5
@SPK:[\protag]
@JPN:　なあ、真魚。
@ENG:

@IDX:58298
@OFF:0x4d06
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん？　なに？
@ENG:

@IDX:58301
@OFF:0x4d4a
@SPK:[\protag]
@JPN:　仕事してる時におかしなことがあったんだけど、それも書いたほうがいいのか？
@ENG:

@IDX:58303
@OFF:0x4e51
@SPK:［真魚］
@JPN:　おかしなこと？
@ENG:

@IDX:58306
@OFF:0x4e97
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。部屋の中で変なにおいがして、おかしな音が聞こえて、それから部屋の明かりが消えたんだ。
@ENG:

@IDX:58308
@OFF:0x4f36
@SPK:［真魚］
@JPN:　……変なにおい？　おかしな音？　部屋の明かりが消えた？　どういうこと？
@ENG:

@IDX:58311
@OFF:0x4fb4
@SPK:[\protag]
@JPN:　どういうことって聞かれてもな……。
@ENG:

@IDX:58313
@OFF:0x5095
@SPK:［真魚］
@JPN:　ん～、それで何かあったの？
@ENG:

@IDX:58316
@OFF:0x50e7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、別に何もない。
@ENG:

@IDX:58318
@OFF:0x51b6
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、別にいいんじゃない？　仕事と関係ないみたいだし。
@ENG:

@IDX:58321
@OFF:0x5226
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだな。じゃあ、これ。
@ENG:

@IDX:58323
@OFF:0x5283
@SPK:［真魚］
@JPN:　はい……異常は何もなしね。おっけー。
@ENG:

@IDX:58324
@OFF:0x52eb
@SPK:
@JPN:　僕から報告書を受け取った真魚は、そのまま出て行　こうとする。
@ENG:

@IDX:58327
@OFF:0x5373
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょっと待て、真魚。
@ENG:

@IDX:58329
@OFF:0x5438
@SPK:［真魚］
@JPN:　なに？
@ENG:

@IDX:58332
@OFF:0x5476
@SPK:[\protag]
@JPN:　何か忘れてないか？
@ENG:

@IDX:58334
@OFF:0x5543
@SPK:［真魚］
@JPN:　何か忘れてる？　私が？
@ENG:

@IDX:58337
@OFF:0x5591
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。
@ENG:

@IDX:58339
@OFF:0x5652
@SPK:［真魚］
@JPN:　え～、そうかなぁ？
@ENG:

@IDX:58342
@OFF:0x569c
@SPK:[\protag]
@JPN:　お前、今日健康診断だって言ってたよな。
@ENG:

@IDX:58344
@OFF:0x5781
@SPK:［真魚］
@JPN:　健康診断……
@ENG:

@IDX:58345
@OFF:0x5825
@SPK:
@JPN:あ！　そうだった。ごめん忘れてた。
@ENG:

@IDX:58348
@OFF:0x587d
@SPK:[\protag]
@JPN:　場所はこないだのところでいいのか？
@ENG:

@IDX:58350
@OFF:0x595a
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう、第二内科。場所分かるよね？
@ENG:

@IDX:58353
@OFF:0x59b2
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。大丈夫だ。
@ENG:

@IDX:58355
@OFF:0x5a07
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、一人で行けるよね？
@ENG:

@IDX:58358
@OFF:0x5a59
@SPK:[\protag]
@JPN:　当たり前だ。
@ENG:

@IDX:58360
@OFF:0x5aaa
@SPK:［真魚］
@JPN:　副院長先生が待ってるから、ちゃんと行ってね。
@ENG:

@IDX:58363
@OFF:0x5b0e
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かってる。
@ENG:

@IDX:58365
@OFF:0x5b5f
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあね、また明日。
@ENG:

@IDX:58368
@OFF:0x5bab
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、またな。
@ENG:

@IDX:58369
@OFF:0x5cc1
@SPK:
@JPN:　いつもより念入りにシャワーを浴びる。
@ENG:

@IDX:58370
@OFF:0x5cf5
@SPK:
@JPN:　健康診断の時にホルマリンのにおいなどさせていて　は副院長に悪いだろう。
@ENG:

@IDX:58371
@OFF:0x5d4b
@SPK:
@JPN:　持参したボディーソープで、頭から足の先までガシ　ガシ洗う。
@ENG:

@IDX:58372
@OFF:0x5d95
@SPK:
@JPN:　熱いシャワーで泡を洗い流す。
@ENG:

@IDX:58373
@OFF:0x5dc1
@SPK:
@JPN:　身体にこびりついた疲れまでもが流されていくよう　に感じる。
@ENG:

@IDX:58374
@OFF:0x5ed0
@SPK:
@JPN:　バスタオルで身体を拭く。
@ENG:

@IDX:58375
@OFF:0x5ef8
@SPK:
@JPN:　替えの下着を身につけ、シャツに腕を通す。
@ENG:

@IDX:58376
@OFF:0x5f3e
@SPK:
@JPN:　そう言えば、拳の傷はすっかり塞がって、かさぶた　も剥がれ始めていた。
@ENG:

@IDX:58377
@OFF:0x5f92
@SPK:
@JPN:　今から考えれば、どうしてあんなことをしたのか、　自分でも不思議に思う。
@ENG:

@IDX:58378
@OFF:0x5fe8
@SPK:
@JPN:　ロッカーに目をやれば、あの時の行為を喚起させる　痕跡は、これっぽっちも残っていなかった。
@ENG:

@IDX:58379
@OFF:0x6060
@SPK:
@JPN:　止めた手を再び動かし始める。
@ENG:

@IDX:58380
@OFF:0x608c
@SPK:
@JPN:　今は物思いに耽っている場合ではない。
@ENG:

@IDX:58381
@OFF:0x60c0
@SPK:
@JPN:　急いで着替えを済ませると、副院長の待つ診察室に　向かうために更衣室を出た。
@ENG:

@IDX:58382
@OFF:0x61e7
@SPK:
@JPN:　診察室の前で、一応身体のにおいを確認する。
@ENG:

@IDX:58383
@OFF:0x6221
@SPK:
@JPN:　さっぱりした身体。
@ENG:

@IDX:58384
@OFF:0x6243
@SPK:
@JPN:　もうホルマリン臭はしないはずだ。
@ENG:

@IDX:58387
@OFF:0x62bd
@SPK:[\protag]
@JPN:　……副院長、よろしいでしょうか？
@ENG:

@IDX:58389
@OFF:0x6322
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ。入ってらっしゃい。
@ENG:

@IDX:58392
@OFF:0x6497
@SPK:[\protag]
@JPN:　すいません、少し遅くなりました。
@ENG:

@IDX:58394
@OFF:0x64fc
@SPK:［千草］
@JPN:　いいのよ、気にしないで。そんなに待たされてないから。
@ENG:

@IDX:58396
@OFF:0x6575
@SPK:［千草］
@JPN:　それじゃあ、早速健康診断を始めましょうか？
@ENG:

@IDX:58399
@OFF:0x65d7
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。よろしくお願いします。
@ENG:

@IDX:58400
@OFF:0x6678
@SPK:
@JPN:　まず最初に採血、それから問診……。
@ENG:

@IDX:58401
@OFF:0x66aa
@SPK:
@JPN:　途中にトラブルらしいトラブルもなく、健康診断は　進んでいった。
@ENG:

@IDX:58402
@OFF:0x66f8
@SPK:
@JPN:　……ただ二点を除いて。
@ENG:

@IDX:58403
@OFF:0x672e
@SPK:
@JPN:　一点は、問診の内容。
@ENG:

@IDX:58404
@OFF:0x6752
@SPK:
@JPN:　一言で言えば、奇妙な問診だった。
@ENG:

@IDX:58405
@OFF:0x6782
@SPK:
@JPN:　確かに、身体の調子や前回の健康診断から変化した　健康状態などについて、事細かに質問された。
@ENG:

@IDX:58406
@OFF:0x67fc
@SPK:
@JPN:　だがその途中で、何度も奇妙な模様の描かれた紙を　見せられ、何に見えるかと質問された。
@ENG:

@IDX:58407
@OFF:0x6860
@SPK:
@JPN:　確か、ロールシャッハテストだったか？
@ENG:

@IDX:58408
@OFF:0x6894
@SPK:
@JPN:　サイコサスペンス映画で犯人が受けさせられている　のを見た記憶がある。
@ENG:

@IDX:58409
@OFF:0x68f4
@SPK:
@JPN:　そしてもう一点は……問診が進むにつれ、副院長の　態度が変わっていったこと。
@ENG:

@IDX:58410
@OFF:0x694e
@SPK:
@JPN:　特にロールシャッハテストが繰り返されるにつれて　寡黙になり、最後は不機嫌そうにただ絵を示すだけ　になってしまった。
@ENG:

@IDX:58411
@OFF:0x69d0
@SPK:
@JPN:　当然普通の問診も、設問を告げて答えを聞くだけに　なっていた。
@ENG:

@IDX:58412
@OFF:0x6a1c
@SPK:
@JPN:　最初は答えを聞くたびに相槌を打って、コメントを　返したり、雑談を挟んだりしていたのに……。
@ENG:

@IDX:58413
@OFF:0x6b54
@SPK:
@JPN:　血液検査の結果が戻ってきた今も、副院長の機嫌は　良くなっていない。
@ENG:

@IDX:58414
@OFF:0x6ba6
@SPK:
@JPN:　カルテと検査科から持ってきた結果用紙を見比べ、　こちらを見ようともしない。
@ENG:

@IDX:58415
@OFF:0x6c00
@SPK:
@JPN:　どういうことなのだろう。
@ENG:

@IDX:58416
@OFF:0x6c28
@SPK:
@JPN:　もしかして、何か悪い結果が出ているのか？
@ENG:

@IDX:58417
@OFF:0x6c60
@SPK:
@JPN:　……聞いてみようか？
@ENG:

@IDX:58418
@OFF:0x6c98
@SPK:
@JPN:虎穴に入らずんば虎子を得ず
@ENG:

@IDX:58419
@OFF:0x6cb9
@SPK:
@JPN:君子危うきに近寄らず
@ENG:

@IDX:58420
@OFF:0x6d06
@SPK:
@JPN:　僕自身の健康診断なのだから、不審に思ったことは　聞いてみるのが当然だろう。
@ENG:

@IDX:58421
@OFF:0x6d60
@SPK:
@JPN:　本当は、不機嫌に黙り込んでいる人間にはうかつに　話しかけない方がいいのだろうが、まあ、『虎穴に　入らずんば虎子を得ず』とも言うし……。
@ENG:

@IDX:58422
@OFF:0x6df6
@SPK:
@JPN:　それに、問診の最中に、医者たる副院長が理不尽に　当たり散らすとも思えない。
@ENG:

@IDX:58423
@OFF:0x6e50
@SPK:
@JPN:　軽い感じを装って、どうしたのか聞いてみよう。
@ENG:

@IDX:58426
@OFF:0x6ec8
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長、どうかしたんですか？
@ENG:

@IDX:58428
@OFF:0x6f29
@SPK:［千草］
@JPN:　うるさいわねぇ……どうもしないわよ。
@ENG:

@IDX:58429
@OFF:0x6f83
@SPK:
@JPN:　……読みが甘かったか。
@ENG:

@IDX:58430
@OFF:0x6fa9
@SPK:
@JPN:　いま副院長は、医者とか受診者とか、そんなことが　関係ないくらい不機嫌なようだ。
@ENG:

@IDX:58431
@OFF:0x7019
@SPK:
@JPN:　『触らぬ神にたたりなし』だ。
@ENG:

@IDX:58432
@OFF:0x7045
@SPK:
@JPN:　副院長の苛立ちが収まるまで大人しく待とう。
@ENG:

@IDX:58434
@OFF:0x71ed
@SPK:［千草］
@JPN:　……出たわよ、結果。
@ENG:

@IDX:58437
@OFF:0x7239
@SPK:[\protag]
@JPN:　……どうなんですか？　もしかして悪いんですか？
@ENG:

@IDX:58439
@OFF:0x72ac
@SPK:［千草］
@JPN:　悪い？　あなたのどこが悪いって言うの……全然、全く、面白いくらいに健康体よ。
@ENG:

@IDX:58442
@OFF:0x7330
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……それじゃあどうして怒ってるんですか？
@ENG:

@IDX:58444
@OFF:0x73a1
@SPK:［千草］
@JPN:　怒ってる？　私が？
@ENG:

@IDX:58447
@OFF:0x73eb
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、そう見えますけど。
@ENG:

@IDX:58449
@OFF:0x7448
@SPK:［千草］
@JPN:　別に怒ってなんかいないわ。
@ENG:

@IDX:58452
@OFF:0x749a
@SPK:[\protag]
@JPN:　それで怒ってないんですか？
@ENG:

@IDX:58454
@OFF:0x756f
@SPK:［千草］
@JPN:　そんなのどうでもいいでしょ！！！　もういいから、さっさと帰ってちょうだい！！
@ENG:

@IDX:58455
@OFF:0x75ff
@SPK:
@JPN:　副院長は、机に向き直ってしまった。
@ENG:

@IDX:58456
@OFF:0x7631
@SPK:
@JPN:　その横顔は見るからに怒っている。
@ENG:

@IDX:58457
@OFF:0x7661
@SPK:
@JPN:　あれで、どこが怒っていないというのだろうか？
@ENG:

@IDX:58460
@OFF:0x76d9
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ、失礼します。
@ENG:

@IDX:58461
@OFF:0x77cc
@SPK:
@JPN:　部屋を出て行く僕に、副院長はただ黙ったままで、　一瞥さえくれなかった。
@ENG:

@IDX:58462
@OFF:0x7822
@SPK:
@JPN:　何をあんなに怒っているのだろう。
@ENG:

@IDX:58463
@OFF:0x7852
@SPK:
@JPN:　僕が何か気に障ることでもしたのか？
@ENG:

@IDX:58464
@OFF:0x7890
@SPK:
@JPN:　一つ大きく深呼吸して気分を変える。
@ENG:

@IDX:58465
@OFF:0x78c2
@SPK:
@JPN:　他人の不機嫌に引っ張られて、僕まで不機嫌になる　必要はない。
@ENG:

@IDX:58466
@OFF:0x790e
@SPK:
@JPN:　大きく胸を張って、ピンと背筋を伸ばす。
@ENG:

@IDX:58467
@OFF:0x7944
@SPK:
@JPN:　虚勢でもこうしていれば、清々しい気分が体内から　湧いてくる。
@ENG:

@IDX:58468
@OFF:0x7990
@SPK:
@JPN:　暗く沈んだ気分では何をやっても楽しめない。
@ENG:

@IDX:58469
@OFF:0x79ca
@SPK:
@JPN:　太陽の光を浴びて、心に元気を蓄えよう。
@ENG:

@IDX:58470
@OFF:0x7a2f
@SPK:
@JPN:　何を怒っているのかは知らないが、不機嫌な相手に　余計なことを言うほど愚かなことはない。
@ENG:

@IDX:58471
@OFF:0x7a95
@SPK:
@JPN:　『君子危うきに近寄らず』だ……。
@ENG:

@IDX:58472
@OFF:0x7ac5
@SPK:
@JPN:　ただ黙って結果を待とう。
@ENG:

@IDX:58475
@OFF:0x7b29
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58477
@OFF:0x7b78
@SPK:［千草］
@JPN:　……まったく、なんなのこれは……。
@ENG:

@IDX:58480
@OFF:0x7bd2
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58482
@OFF:0x7c21
@SPK:［千草］
@JPN:　……こんなデータ、使いものにならないわ……。
@ENG:

@IDX:58485
@OFF:0x7c85
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58487
@OFF:0x7cd4
@SPK:［千草］
@JPN:　いえ……考えようによっては珍しいデータ……。
@ENG:

@IDX:58490
@OFF:0x7d38
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58492
@OFF:0x7d87
@SPK:［千草］
@JPN:　でも実験は失敗……彼に顔向けができない……。
@ENG:

@IDX:58495
@OFF:0x7deb
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58497
@OFF:0x7e3a
@SPK:［千草］
@JPN:　それとも…………。
@ENG:

@IDX:58500
@OFF:0x7e84
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58502
@OFF:0x7ed3
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58503
@OFF:0x7f0f
@SPK:
@JPN:　痛いほどの緊張を伴った時間……。
@ENG:

@IDX:58504
@OFF:0x7f3f
@SPK:
@JPN:　時折聞こえてくる副院長の呟きを、僕は沈黙で聞き　流す。
@ENG:

@IDX:58505
@OFF:0x7f85
@SPK:
@JPN:　無言のままでただ時間だけを垂れ流す。
@ENG:

@IDX:58506
@OFF:0x7fb9
@SPK:
@JPN:　副院長の指先でペンがくるくると回り、突然それが　ピタリと止まった。
@ENG:

@IDX:58508
@OFF:0x8054
@SPK:［千草］
@JPN:　……どこにも問題はないわ。
@ENG:

@IDX:58511
@OFF:0x80a6
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ～。そうですか……。
@ENG:

@IDX:58513
@OFF:0x8103
@SPK:［千草］
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:58516
@OFF:0x8149
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………？
@ENG:

@IDX:58518
@OFF:0x819c
@SPK:［千草］
@JPN:　何やってるの？　もう用は済んだから、さっさと帰ってちょうだい。
@ENG:

@IDX:58521
@OFF:0x8212
@SPK:[\protag]
@JPN:　もしかして、副院長怒ってますか？
@ENG:

@IDX:58523
@OFF:0x8277
@SPK:［千草］
@JPN:　別に怒ってなんかいないわ。
@ENG:

@IDX:58526
@OFF:0x82c9
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、怒ってるように見えますけど……。
@ENG:

@IDX:58528
@OFF:0x83b4
@SPK:［千草］
@JPN:　そんなのどうでもいいでしょ！！！　もういいから、さっさと帰ってちょうだい！！
@ENG:

@IDX:58529
@OFF:0x844c
@SPK:
@JPN:　副院長は、机に向き直ってしまった。
@ENG:

@IDX:58530
@OFF:0x847e
@SPK:
@JPN:　その横顔は見るからに怒っている。
@ENG:

@IDX:58531
@OFF:0x84ae
@SPK:
@JPN:　あれで、どこが怒っていないというのだろうか？
@ENG:

@IDX:58534
@OFF:0x8526
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃあ、失礼します。
@ENG:

@IDX:58535
@OFF:0x861b
@SPK:
@JPN:　詰めが甘かった。
@ENG:

@IDX:58536
@OFF:0x863b
@SPK:
@JPN:　最後まで話しかけるべきではなかった。
@ENG:

@IDX:58537
@OFF:0x866f
@SPK:
@JPN:　それにしても、何をあんなに怒ってるんだろう。
@ENG:

@IDX:58538
@OFF:0x86ab
@SPK:
@JPN:　僕が何か気に障ることでもしたのか？
@ENG:

@IDX:58539
@OFF:0x86e9
@SPK:
@JPN:　一つ大きく深呼吸して気分を変える。
@ENG:

@IDX:58540
@OFF:0x871b
@SPK:
@JPN:　他人の不機嫌に引っ張られて、僕まで不機嫌になる　必要はない。
@ENG:

@IDX:58541
@OFF:0x8767
@SPK:
@JPN:　大きく胸を張って、ピンと背筋を伸ばす。
@ENG:

@IDX:58542
@OFF:0x879d
@SPK:
@JPN:　虚勢でもこうしていれば、清々しい気分が体内から　湧いてくる。
@ENG:

@IDX:58543
@OFF:0x87e9
@SPK:
@JPN:　暗く沈んだ気分では何をやっても楽しめない。
@ENG:

@IDX:58544
@OFF:0x8823
@SPK:
@JPN:　太陽の光を浴びて、心に元気を蓄えよう。
@ENG:

@IDX:58545
@OFF:0x892a
@SPK:
@JPN:　中庭には、いつも通りの賑わいがあった。
@ENG:

@IDX:58546
@OFF:0x8960
@SPK:
@JPN:　休日平日関係なく、ここにはいつも誰かがいる。
@ENG:

@IDX:58547
@OFF:0x899c
@SPK:
@JPN:　日向のベンチに腰を下ろして、いっぱいの日の光を　浴びる。
@ENG:

@IDX:58548
@OFF:0x89e4
@SPK:
@JPN:　身体の奥底に熱いエネルギーが溜まっていくように　感じる。
@ENG:

@IDX:58549
@OFF:0x8a3a
@SPK:
@JPN:　昨日も一昨日も、このベンチに座った。
@ENG:

@IDX:58550
@OFF:0x8a6e
@SPK:
@JPN:　そして同じような失敗を繰り返している。
@ENG:

@IDX:58551
@OFF:0x8aa4
@SPK:
@JPN:　だが、いくら僕でも、今日まで同じ失敗を繰り返す　わけにはいかない。
@ENG:

@IDX:58552
@OFF:0x8af6
@SPK:
@JPN:　チリチリと肌を照りつける太陽の光を感じながら、　そんなことを考えていた。
@ENG:

@IDX:58553
@OFF:0x8b68
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:58554
@OFF:0x8b78
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58555
@OFF:0x8b86
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58556
@OFF:0x8b94
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58557
@OFF:0x8ba2
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58558
@OFF:0x8bb0
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58559
@OFF:0x8bbe
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:58561
@OFF:0x8c0e
@SPK:　さて、そろそろ部屋にもど
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58562
@OFF:0x8c1c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58563
@OFF:0x8c30
@SPK:
@JPN:ん？
@ENG:

@IDX:58564
@OFF:0x8c42
@SPK:
@JPN:　あれ？　もしかしてあの人影は真田さんか？
@ENG:

@IDX:58565
@OFF:0x8c7a
@SPK:
@JPN:　今日はお休みじゃなかったのか。
@ENG:

@IDX:58566
@OFF:0x8ca8
@SPK:
@JPN:　雑木林に入っていったみたいだけど……。
@ENG:

@IDX:58567
@OFF:0x8cf2
@SPK:
@JPN:後をつけてみる
@ENG:

@IDX:58568
@OFF:0x8d07
@SPK:
@JPN:僕には関係ない
@ENG:

@IDX:58569
@OFF:0x8d52
@SPK:
@JPN:　いったい何しにあんなところへ行くんだろう。
@ENG:

@IDX:58570
@OFF:0x8d8c
@SPK:
@JPN:　少し後をつけ……って、大事なことを忘れるところ　だった。
@ENG:

@IDX:58571
@OFF:0x8dd4
@SPK:
@JPN:　僕は真田さんに言わなきゃいけないことがあったん　だった。
@ENG:

@IDX:58572
@OFF:0x8e2e
@SPK:
@JPN:　昨日のお礼。
@ENG:

@IDX:58573
@OFF:0x8e4a
@SPK:
@JPN:　介抱してくれたお礼。
@ENG:

@IDX:58574
@OFF:0x8e6e
@SPK:
@JPN:　悩みを聞いてくれたお礼。
@ENG:

@IDX:58575
@OFF:0x8ea8
@SPK:
@JPN:　とにかく雑木林に行こう。
@ENG:

@IDX:58576
@OFF:0x8ed0
@SPK:
@JPN:　真田さんに会って、昨日のお礼を言おう。
@ENG:

@IDX:58577
@OFF:0x8f31
@SPK:
@JPN:　何をしに行くのかは分からないけど、真田さんには　真田さんの用があるんだろう。
@ENG:

@IDX:58578
@OFF:0x8f8d
@SPK:
@JPN:　僕が口を出すようなことでもないな。
@ENG:

@IDX:58579
@OFF:0x8fcb
@SPK:
@JPN:　ふう。
@ENG:

@IDX:58580
@OFF:0x8fe1
@SPK:
@JPN:　少し暑くなってきた。
@ENG:

@IDX:58581
@OFF:0x9005
@SPK:
@JPN:　これ以上ここにいたら、また同じ失敗を繰り返すこ　とになりそうだ。
@ENG:

@IDX:58583
@OFF:0x907f
@SPK:　今日はもう部屋に戻ろう
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58584
@OFF:0x908d
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:58585
@OFF:0x90a1
@SPK:
@JPN:いや、まだ帰るわけに　はいかない。
@ENG:

@IDX:58586
@OFF:0x90d1
@SPK:
@JPN:　大事なことを忘れるところだった。
@ENG:

@IDX:58587
@OFF:0x9101
@SPK:
@JPN:　僕には、真田さんに言わなきゃいけないことがあっ　たんだった。
@ENG:

@IDX:58588
@OFF:0x915f
@SPK:
@JPN:　昨日のお礼。
@ENG:

@IDX:58589
@OFF:0x917b
@SPK:
@JPN:　介抱してくれたお礼。
@ENG:

@IDX:58590
@OFF:0x919f
@SPK:
@JPN:　悩みを聞いてくれたお礼。
@ENG:

@IDX:58591
@OFF:0x91d9
@SPK:
@JPN:　とにかく雑木林に行こう。
@ENG:

@IDX:58592
@OFF:0x9201
@SPK:
@JPN:　真田さんに会って、昨日のお礼を言おう。
@ENG:

@IDX:58594
@OFF:0x932f
@SPK:［女の声］
@JPN:　あれ？　どうしたの？　こんなところで。
@ENG:

@IDX:58597
@OFF:0x938d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:58599
@OFF:0x9489
@SPK:［美和子］
@JPN:　もしかしてキミも休日出勤？
@ENG:

@IDX:58602
@OFF:0x94db
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……そんなところです。今の仕事、土日祝日も関係ないんで……。
@ENG:

@IDX:58604
@OFF:0x9568
@SPK:［美和子］
@JPN:　そっか……お互い大変よね。で、キミもここでご飯？
@ENG:

@IDX:58607
@OFF:0x95d0
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……そうか。もうお昼の時間だったんですね。
@ENG:

@IDX:58609
@OFF:0x96ff
@SPK:［美和子］
@JPN:　だったんですねって、なに他人事みたいに言ってるの？
@ENG:

@IDX:58612
@OFF:0x9769
@SPK:[\protag]
@JPN:　いえ、全然気づいてなかったんで。
@ENG:

@IDX:58614
@OFF:0x97d0
@SPK:［美和子］
@JPN:　気づいてなかったって、もうお昼だってことに？
@ENG:

@IDX:58617
@OFF:0x9834
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……そう言えば、最近は食事の時間ってあんまり気にしてないですね。
@ENG:

@IDX:58619
@OFF:0x997b
@SPK:［美和子］
@JPN:　えー。そんなの勿体ないよ。
@ENG:

@IDX:58622
@OFF:0x99cd
@SPK:[\protag]
@JPN:　勿体ない？
@ENG:

@IDX:58624
@OFF:0x9a1e
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだよ。食事は人生の楽しみの中でもかなり大事なものなんだよ？　それをおろそかにするなんて……。
@ENG:

@IDX:58627
@OFF:0x9ab6
@SPK:[\protag]
@JPN:　人生の楽しみって、そんな大げさな。
@ENG:

@IDX:58629
@OFF:0x9b1f
@SPK:［美和子］
@JPN:　大げさじゃないよ。よく考えてごらん？　一日３食、一週間で２１食。ひと月なら９３食。一年だと１０９５食だよ？　これを人生７０年としても……。
@ENG:

@IDX:58632
@OFF:0x9be1
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、分かりました。大事です。食事は大事です。
@ENG:

@IDX:58634
@OFF:0x9d10
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう？　分かってくれて嬉しいよ。
@ENG:

@IDX:58637
@OFF:0x9d68
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、僕知りませんでしたよ。
@ENG:

@IDX:58639
@OFF:0x9e87
@SPK:［美和子］
@JPN:　何が？
@ENG:

@IDX:58642
@OFF:0x9ec5
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さんがお弁当派だったってことです。前は食堂で食べてたじゃないですか。
@ENG:

@IDX:58644
@OFF:0xa010
@SPK:［美和子］
@JPN:　そんなことないよ。今でも食堂で済ますことの方が多いんじゃないかな？
@ENG:

@IDX:58647
@OFF:0xa08a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうなんですか？　じゃあ、今日はたまたまってことですか？
@ENG:

@IDX:58649
@OFF:0xa109
@SPK:［美和子］
@JPN:　たまたま？　う～ん、そうね。今日は朝起きたら、なんとなくお弁当って気分だったから。
@ENG:

@IDX:58652
@OFF:0xa193
@SPK:[\protag]
@JPN:　お弁当って気分……ですか。
@ENG:

@IDX:58654
@OFF:0xa1f4
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから今日はお弁当なの。
@ENG:

@IDX:58657
@OFF:0xa244
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんかよく分からないけど、なるほど……。
@ENG:

@IDX:58658
@OFF:0xa2a2
@SPK:
@JPN:　真田さんのお弁当を覗き込む。
@ENG:

@IDX:58659
@OFF:0xa2ce
@SPK:
@JPN:　赤、緑、白……様々な色がひしめき合う小さな箱。　
@ENG:

@IDX:58661
@OFF:0xa359
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう言えばキミってさ、食事はどうしてるの？
@ENG:

@IDX:58664
@OFF:0xa3bb
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　僕ですか？　僕は食堂で食べることが多いですけど。
@ENG:

@IDX:58666
@OFF:0xa438
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、食堂で食べない時は？
@ENG:

@IDX:58669
@OFF:0xa48c
@SPK:[\protag]
@JPN:　気が向いたら街に出ることもありますけど……。
@ENG:

@IDX:58671
@OFF:0xa4ff
@SPK:［美和子］
@JPN:　けど？
@ENG:

@IDX:58674
@OFF:0xa53d
@SPK:[\protag]
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:58676
@OFF:0xa592
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　どうしたの？　街に出ることもあるけどの続きは？
@ENG:

@IDX:58679
@OFF:0xa5fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　……怒りませんか？
@ENG:

@IDX:58681
@OFF:0xa713
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　どうして？
@ENG:

@IDX:58684
@OFF:0xa75b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、真田さんは食事にずいぶんこだわりがあるみたいなんで……その……。
@ENG:

@IDX:58686
@OFF:0xa8a4
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん～……分かった。怒らないから言ってごらん？
@ENG:

@IDX:58689
@OFF:0xa908
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………ことが多いです。
@ENG:

@IDX:58691
@OFF:0xaa23
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　聞こえないよ。ちゃんと言って。
@ENG:

@IDX:58694
@OFF:0xaa7f
@SPK:[\protag]
@JPN:　食べないことが多いです。
@ENG:

@IDX:58696
@OFF:0xab9a
@SPK:［美和子］
@JPN:　食べない……。
@ENG:

@IDX:58697
@OFF:0xabde
@SPK:
@JPN:　そう呟くと、真田さんは黙ってお弁当を丁寧に半分　に分け始めた。
@ENG:

@IDX:58700
@OFF:0xac68
@SPK:[\protag]
@JPN:　？？　何やってるんですか？
@ENG:

@IDX:58702
@OFF:0xacc9
@SPK:［美和子］
@JPN:　食べないなんて絶対にダメ。そんなことだから熱中症になんかなっちゃうんだよ？
@ENG:

@IDX:58705
@OFF:0xad4b
@SPK:[\protag]
@JPN:　熱中症……あっ！
@ENG:

@IDX:58706
@OFF:0xad8f
@SPK:
@JPN:　そうだった。
@ENG:

@IDX:58707
@OFF:0xadab
@SPK:
@JPN:　思わず食事の話なんかしちゃってたけど、僕がここ　に来たのはそんな話をするためじゃなかった。
@ENG:

@IDX:58708
@OFF:0xae15
@SPK:
@JPN:　真田さんに昨日のお礼を言うためだったんだ。
@ENG:

@IDX:58711
@OFF:0xae8b
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、真田さん。
@ENG:

@IDX:58713
@OFF:0xaf9e
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん？　何？
@ENG:

@IDX:58716
@OFF:0xafe0
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨日はどうもありがとうございました。
@ENG:

@IDX:58718
@OFF:0xb107
@SPK:［美和子］
@JPN:　きのう？
@ENG:

@IDX:58721
@OFF:0xb147
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……介抱してくれて。それに相談にも……。
@ENG:

@IDX:58723
@OFF:0xb276
@SPK:［美和子］
@JPN:　ああ、そのこと。別にいいのよ。それより……ほらできた。
@ENG:

@IDX:58724
@OFF:0xb2e0
@SPK:
@JPN:　そう言って真田さんが示す先にあるのは、きれいに　二等分されたお弁当。
@ENG:

@IDX:58725
@OFF:0xb334
@SPK:
@JPN:　ニコニコと僕を見つめる真田さん。
@ENG:

@IDX:58726
@OFF:0xb364
@SPK:
@JPN:　彼女が何を言いたいのかは分かる。
@ENG:

@IDX:58727
@OFF:0xb394
@SPK:
@JPN:　でも……。
@ENG:

@IDX:58730
@OFF:0xb3ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:58732
@OFF:0xb4f7
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうしたの？　ほら、食べていいのよ？
@ENG:

@IDX:58735
@OFF:0xb553
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、悪いですよ……。
@ENG:

@IDX:58737
@OFF:0xb66c
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいからいいから。ほら、人の好意は素直に受けるものよ。
@ENG:

@IDX:58738
@OFF:0xb6d8
@SPK:
@JPN:　コンビニで買ってきた惣菜などではなく、明らかに　手作りに見える真田さんのお弁当は、僕の食欲を強　く刺激した。
@ENG:

@IDX:58741
@OFF:0xb79e
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ……。
@ENG:

@IDX:58743
@OFF:0xb7ed
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、身体は正直じゃない。
@ENG:

@IDX:58746
@OFF:0xb83f
@SPK:[\protag]
@JPN:　だけど……。
@ENG:

@IDX:58748
@OFF:0xb94e
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ～もう！　ウジウジしない！　さっさと食べる！
@ENG:

@IDX:58751
@OFF:0xb9b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい！
@ENG:

@IDX:58752
@OFF:0xb9f2
@SPK:
@JPN:　久しぶりの真田さんの怒鳴り声。
@ENG:

@IDX:58753
@OFF:0xba20
@SPK:
@JPN:　昔はよくこうして怒鳴られた。
@ENG:

@IDX:58754
@OFF:0xba4c
@SPK:
@JPN:　その条件反射なのだろうか。
@ENG:

@IDX:58755
@OFF:0xba76
@SPK:
@JPN:　思わず箸を手に取り、きれいに分けられたお弁当を　食べ始めてしまった。
@ENG:

@IDX:58757
@OFF:0xbbcb
@SPK:［美和子］
@JPN:　食べながらでいいから聞いてね。
@ENG:

@IDX:58760
@OFF:0xbc21
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。
@ENG:

@IDX:58762
@OFF:0xbc6e
@SPK:［美和子］
@JPN:　食事の話もそうなんだけど、キミって楽しむことをおろそかにしてない？
@ENG:

@IDX:58765
@OFF:0xbce8
@SPK:[\protag]
@JPN:　楽しむことをおろそかに……？
@ENG:

@IDX:58767
@OFF:0xbd4b
@SPK:［美和子］
@JPN:　前からわりと感じてたんだけど、キミっていつもいっぱいいっぱいな感じがするのよ。
@ENG:

@IDX:58770
@OFF:0xbdd1
@SPK:[\protag]
@JPN:　いっぱいいっぱいですか？
@ENG:

@IDX:58772
@OFF:0xbe30
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう。一生懸命なのはいいんだけど、なんだか余裕がなくて危なっかしい感じで……。
@ENG:

@IDX:58774
@OFF:0xbec5
@SPK:［美和子］
@JPN:　お医者になる夢が大事なのは分かるけど、もう少し人生を楽しむっていうか、今を生きるっていうか……。
@ENG:

@IDX:58775
@OFF:0xbf57
@SPK:
@JPN:　人生を楽しむ。
@ENG:

@IDX:58776
@OFF:0xbf75
@SPK:
@JPN:　そんなこと今まであまり考えたことがなかった。
@ENG:

@IDX:58777
@OFF:0xbfb1
@SPK:
@JPN:　『医者になる』という明確な目的を持つようになっ　てから、それだけが生活の全てになっていたような　気がする。
@ENG:

@IDX:58778
@OFF:0xc02b
@SPK:
@JPN:　医者になるためにお金を稼いで、医者になるために　勉強して……。
@ENG:

@IDX:58779
@OFF:0xc08d
@SPK:
@JPN:　『今を生きる』という真田さんの言葉が、僕の心を　強く揺さぶる。
@ENG:

@IDX:58780
@OFF:0xc0db
@SPK:
@JPN:　僕は未来だけを見て生きていたのかもしれない。
@ENG:

@IDX:58781
@OFF:0xc117
@SPK:
@JPN:　『医者』という未来。
@ENG:

@IDX:58782
@OFF:0xc13b
@SPK:
@JPN:　ただそれだけのために生きていたように感じる。
@ENG:

@IDX:58783
@OFF:0xc1e6
@SPK:
@JPN:　だがその未来は、果たして自らの深奥から生まれて　きたものなのだろうか。
@ENG:

@IDX:58784
@OFF:0xc23c
@SPK:
@JPN:　過去の呪縛。父の幻影。
@ENG:

@IDX:58785
@OFF:0xc262
@SPK:
@JPN:　それが、僕に『医者』という職業を目指させている　ものの正体なのではないだろうか。
@ENG:

@IDX:58786
@OFF:0xc2c2
@SPK:
@JPN:　微かな不安が急速に表面化してくる。
@ENG:

@IDX:58787
@OFF:0xc2f4
@SPK:
@JPN:　僕は本当に医者になりたいのだろうか？
@ENG:

@IDX:58789
@OFF:0xc37d
@SPK:［美和子］
@JPN:　…………くん！　……イト君！　バイト君ってば！
@ENG:

@IDX:58792
@OFF:0xc3e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？
@ENG:

@IDX:58794
@OFF:0xc533
@SPK:［美和子］
@JPN:　どうかしたの？　急に黙り込んだりして。もしかして美味しくなかった？
@ENG:

@IDX:58797
@OFF:0xc5ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ。そんなことありませんよ。ただ、ちょっと考え事してて……。
@ENG:

@IDX:58799
@OFF:0xc6f2
@SPK:［美和子］
@JPN:　考え事？　もしかして昨日言ってた……？
@ENG:

@IDX:58802
@OFF:0xc750
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいえ、違います。あのことにはもうこだわらないって決めましたから。
@ENG:

@IDX:58804
@OFF:0xc895
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだったね。じゃあ、それ以外の悩み事か……。うんうん、いいぞいいぞ。
@ENG:

@IDX:58807
@OFF:0xc913
@SPK:[\protag]
@JPN:　は？
@ENG:

@IDX:58809
@OFF:0xc95e
@SPK:［美和子］
@JPN:　若いうちは大いに悩みなさい。必ず将来のためになるから。
@ENG:

@IDX:58812
@OFF:0xc9cc
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……。
@ENG:

@IDX:58813
@OFF:0xca0c
@SPK:
@JPN:　若いうちって……。
@ENG:

@IDX:58814
@OFF:0xca2e
@SPK:
@JPN:　それほど僕と真田さんの年は変わらないだろうに、　どうも子供扱いされてる気がする。
@ENG:

@IDX:58815
@OFF:0xcaa0
@SPK:
@JPN:　別にイヤというわけじゃない。
@ENG:

@IDX:58816
@OFF:0xcacc
@SPK:
@JPN:　イヤというわけじゃないけど……。
@ENG:

@IDX:58818
@OFF:0xcb47
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほらほら、また考え込んでる。
@ENG:

@IDX:58821
@OFF:0xcb9b
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、すみません。
@ENG:

@IDX:58823
@OFF:0xcbf8
@SPK:［美和子］
@JPN:　いまは難しいことなんか考えないで、食事を楽しもうよ。ね？
@ENG:

@IDX:58826
@OFF:0xcc68
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですね。
@ENG:

@IDX:58827
@OFF:0xcca6
@SPK:
@JPN:　『今を生きる』
@ENG:

@IDX:58828
@OFF:0xccc4
@SPK:
@JPN:　真田さんの言葉が再び蘇る。
@ENG:

@IDX:58829
@OFF:0xccee
@SPK:
@JPN:　確かに僕の生き方には、楽しむ姿勢が欠けていたよ　うな気がする。
@ENG:

@IDX:58830
@OFF:0xcd3c
@SPK:
@JPN:　もう少し余裕を持って生きてみよう。
@ENG:

@IDX:58831
@OFF:0xcd6e
@SPK:
@JPN:　考え事ならあとでもできる。
@ENG:

@IDX:58832
@OFF:0xcd98
@SPK:
@JPN:　いまは真田さんとの食事を楽しむべきだ。
@ENG:

@IDX:58834
@OFF:0xcf2c
@SPK:［美和子］
@JPN:　さってと、そろそろお昼休みも終わりかな。
@ENG:

@IDX:58837
@OFF:0xcf8c
@SPK:[\protag]
@JPN:　すみませんでした。真田さんのお弁当分けてもらっちゃって。
@ENG:

@IDX:58839
@OFF:0xd081
@SPK:［美和子］
@JPN:　いいっていいって。そんなことよりおねーさん、感想が聞きたいなぁ。
@ENG:

@IDX:58842
@OFF:0xd0f9
@SPK:[\protag]
@JPN:　感想？
@ENG:

@IDX:58844
@OFF:0xd1bc
@SPK:［美和子］
@JPN:　お料理の感想よ。
@ENG:

@IDX:58847
@OFF:0xd204
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、なるほど。
@ENG:

@IDX:58849
@OFF:0xd2d1
@SPK:［美和子］
@JPN:　なるほどって……他に何かあるの？
@ENG:

@IDX:58852
@OFF:0xd329
@SPK:[\protag]
@JPN:　お弁当箱の感想とか……。
@ENG:

@IDX:58854
@OFF:0xd388
@SPK:［美和子］
@JPN:　はあ？
@ENG:

@IDX:58857
@OFF:0xd3c6
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……なんでもありません。
@ENG:

@IDX:58859
@OFF:0xd4a3
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう、変な子ね……
@ENG:

@IDX:58860
@OFF:0xd549
@SPK:
@JPN:で、どうだった？　美味しかった？
@ENG:

@IDX:58863
@OFF:0xd59f
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、美味しかったです……すごく。
@ENG:

@IDX:58865
@OFF:0xd608
@SPK:［美和子］
@JPN:　うんうん。そうでしょう、そうでしょう。
@ENG:

@IDX:58868
@OFF:0xd666
@SPK:[\protag]
@JPN:　なんていったらいいかよく分からないんですけど、その……懐かしい感じがしました。
@ENG:

@IDX:58870
@OFF:0xd771
@SPK:［美和子］
@JPN:　懐かしい？　それって私の味が古臭いってこと？
@ENG:

@IDX:58873
@OFF:0xd7d5
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ！　そんなんじゃないです。あの……家庭の味って言うか、お母さんの味って言うか……。
@ENG:

@IDX:58875
@OFF:0xd8ec
@SPK:［美和子］
@JPN:　……お母さんの味？　もしかしてキミって……
@ENG:

@IDX:58876
@OFF:0xd9aa
@SPK:
@JPN:マザコン？
@ENG:

@IDX:58879
@OFF:0xd9ea
@SPK:[\protag]
@JPN:　マ、マザコン？　ち、違いますよ！　僕はただ真田さんのお弁当が美味しいってことを言いたかっただけなのに……そんなこと言うなんて酷いですよ。
@ENG:

@IDX:58881
@OFF:0xdb2f
@SPK:［美和子］
@JPN:　アハハ、そうだね。ゴメンゴメン。
@ENG:

@IDX:58884
@OFF:0xdb87
@SPK:[\protag]
@JPN:　頼みますよ……もう。
@ENG:

@IDX:58886
@OFF:0xdc58
@SPK:［美和子］
@JPN:　……んで、お弁当は美味しかったってことでいいんだよね？
@ENG:

@IDX:58889
@OFF:0xdcc6
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、抜群に美味しかったです。この味を知っちゃったらもう食堂の食事には戻れませんよ。
@ENG:

@IDX:58891
@OFF:0xddd7
@SPK:［美和子］
@JPN:　そこまで言われちゃうと照れるな。
@ENG:

@IDX:58894
@OFF:0xde2f
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、本当に美味しかったですから。
@ENG:

@IDX:58896
@OFF:0xdf0e
@SPK:［美和子］
@JPN:　ありがと。
@ENG:

@IDX:58899
@OFF:0xdf50
@SPK:[\protag]
@JPN:　これだけ美味しいものを作れるってことは、真田さん……お料理好きなんじゃないですか？
@ENG:

@IDX:58901
@OFF:0xdfe9
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん、そう。お料理にはそこそこ自信あるわよ、私。
@ENG:

@IDX:58904
@OFF:0xe051
@SPK:[\protag]
@JPN:　いいですね。料理が好きな女性って。
@ENG:

@IDX:58907
@OFF:0xe0ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん、きっといいお嫁さんになりますよ。
@ENG:

@IDX:58909
@OFF:0xe196
@SPK:［美和子］
@JPN:　う～ん。その言葉、ちょっと複雑な気分。
@ENG:

@IDX:58912
@OFF:0xe1f4
@SPK:[\protag]
@JPN:　えっ、どういう意味ですか？
@ENG:

@IDX:58914
@OFF:0xe311
@SPK:［美和子］
@JPN:　ほら、年齢的に……ねぇ？
@ENG:

@IDX:58917
@OFF:0xe361
@SPK:[\protag]
@JPN:　年齢的って……僕とそんなに変わらないですよね？
@ENG:

@IDX:58919
@OFF:0xe45a
@SPK:［美和子］
@JPN:　やだっ、そんなお世辞でおねーさん喜ばせてどうする気？
@ENG:

@IDX:58922
@OFF:0xe4d2
@SPK:[\protag]
@JPN:　いてて……ってことは違うんですか？
@ENG:

@IDX:58924
@OFF:0xe5b1
@SPK:［美和子］
@JPN:　え？　もしかしてホントに知らないの？
@ENG:

@IDX:58927
@OFF:0xe60d
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ。直接聞いたこともないですし、それに女性の年齢って、見た目じゃよく分からなくって……。
@ENG:

@IDX:58928
@OFF:0xe699
@SPK:
@JPN:　女性の年齢と言うと真魚のことを思い出す。
@ENG:

@IDX:58929
@OFF:0xe6d1
@SPK:
@JPN:　あいつもかなりの年齢不詳っぷりだ。
@ENG:

@IDX:58930
@OFF:0xe703
@SPK:
@JPN:　副院長もいくつなのか想像がつかない。
@ENG:

@IDX:58931
@OFF:0xe737
@SPK:
@JPN:　いや、想像することはできるが、正解を言い当てる　自信はない。
@ENG:

@IDX:58932
@OFF:0xe783
@SPK:
@JPN:　見た目と年齢の不一致。
@ENG:

@IDX:58933
@OFF:0xe7a9
@SPK:
@JPN:　ホントに女の人って不思議だよな。
@ENG:

@IDX:58935
@OFF:0xe898
@SPK:［美和子］
@JPN:　ん～、じゃあ大ヒントね。キミが中学生の時、私はもう短大生だったんだから。
@ENG:

@IDX:58938
@OFF:0xe918
@SPK:[\protag]
@JPN:　僕が中学の時、短大……。
@ENG:

@IDX:58940
@OFF:0xe9fb
@SPK:［美和子］
@JPN:　数えないの！
@ENG:

@IDX:58943
@OFF:0xea4b
@SPK:[\protag]
@JPN:　す、すいません。
@ENG:

@IDX:58945
@OFF:0xeb18
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう。デリカシーがないんだから。
@ENG:

@IDX:58948
@OFF:0xeb70
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、あんなヒント出されたら数えますよ、普通。
@ENG:

@IDX:58950
@OFF:0xec5b
@SPK:［美和子］
@JPN:　それでも数えないのがマナーってもんでしょ？
@ENG:

@IDX:58953
@OFF:0xecbd
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、そういうもんですかね……。
@ENG:

@IDX:58955
@OFF:0xed24
@SPK:［美和子］
@JPN:　そういうもんなの！
@ENG:

@IDX:58957
@OFF:0xedf3
@SPK:［美和子］
@JPN:　ふう。見かけはイイ男なのに、女の扱いってもんを知らないんだから……。
@ENG:

@IDX:58960
@OFF:0xee6f
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　何か言いましたか？
@ENG:

@IDX:58962
@OFF:0xef44
@SPK:［美和子］
@JPN:　う、ううん！　何も言ってないわよ。
@ENG:

@IDX:58964
@OFF:0xf023
@SPK:［美和子］
@JPN:　じ、じゃあ私はもう仕事に戻るわ……
@ENG:

@IDX:58965
@OFF:0xf0d9
@SPK:
@JPN:っと、そうだ。明日のお昼休みって時間空いてる？
@ENG:

@IDX:58968
@OFF:0xf13d
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　明日って、真田さんお休みじゃないんですか？
@ENG:

@IDX:58970
@OFF:0xf22a
@SPK:［美和子］
@JPN:　それが残念ながら違うんだなコレが。
@ENG:

@IDX:58973
@OFF:0xf284
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、明日も休日出勤なんですか？
@ENG:

@IDX:58975
@OFF:0xf2ed
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうなのよ……。
@ENG:

@IDX:58977
@OFF:0xf3ba
@SPK:［美和子］
@JPN:　で、どうなの？　明日のお昼休みって暇？
@ENG:

@IDX:58980
@OFF:0xf418
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。暇だと思いますけど……。
@ENG:

@IDX:58982
@OFF:0xf481
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあさ、またここに来てくれない？
@ENG:

@IDX:58985
@OFF:0xf4db
@SPK:[\protag]
@JPN:　ここって、ここですか？
@ENG:

@IDX:58987
@OFF:0xf538
@SPK:［美和子］
@JPN:　うん。この雑木林の広場。
@ENG:

@IDX:58990
@OFF:0xf588
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に構いませんけど、なんでですか？
@ENG:

@IDX:58992
@OFF:0xf5f1
@SPK:［美和子］
@JPN:　それは秘密。
@ENG:

@IDX:58995
@OFF:0xf635
@SPK:[\protag]
@JPN:　秘密？
@ENG:

@IDX:58997
@OFF:0xf682
@SPK:［美和子］
@JPN:　明日になってからのお楽しみってこと。
@ENG:

@IDX:59000
@OFF:0xf6de
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……そうですか。
@ENG:

@IDX:59002
@OFF:0xf739
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあ、約束したからね。忘れないでよ！
@ENG:

@IDX:59003
@OFF:0xf79b
@SPK:
@JPN:　そう言って真田さんは行ってしまった。
@ENG:

@IDX:59004
@OFF:0xf7cf
@SPK:
@JPN:　明日の昼休みに、またここで。
@ENG:

@IDX:59005
@OFF:0xf7fb
@SPK:
@JPN:　いったい何なんだろう……。
@ENG:

@IDX:59006
@OFF:0xf825
@SPK:
@JPN:　なんてとぼけても仕方がない。
@ENG:

@IDX:59007
@OFF:0xf851
@SPK:
@JPN:　たぶんお昼をごちそうしてくれるんだろう。
@ENG:

@IDX:59008
@OFF:0xf889
@SPK:
@JPN:　いかに僕がニブチンだからって、それが分からない　ほど鈍くはない。
@ENG:

@IDX:59009
@OFF:0xf8d9
@SPK:
@JPN:　……もしかしてそんなことも分からないほど鈍感だ　と僕は思われてるのか？
@ENG:

@IDX:59010
@OFF:0xf92f
@SPK:
@JPN:　だったら、気づいてない振りをした方がいいのか？　
@ENG:

@IDX:59011
@OFF:0xfa37
@SPK:
@JPN:　ふぅ……。
@ENG:

@IDX:59012
@OFF:0xfa51
@SPK:
@JPN:　一つ息をついて勉強の手を休める。
@ENG:

@IDX:59013
@OFF:0xfa81
@SPK:
@JPN:　久々に浪人生らしい時間の過ごし方をしたような気　がする。
@ENG:

@IDX:59014
@OFF:0xfac9
@SPK:
@JPN:　この仕事に就いてからというもの、受験勉強に集中　できる精神状態ではなかった。
@ENG:

@IDX:59015
@OFF:0xfb25
@SPK:
@JPN:　自分でも、どうしてこんな風に余裕が出てきたのか　分からない。
@ENG:

@IDX:59016
@OFF:0xfb97
@SPK:
@JPN:　……腹の虫の催促に、思考を中断する。
@ENG:

@IDX:59017
@OFF:0xfbcb
@SPK:
@JPN:　こうして健康的な空腹感を覚えるのも、仕事当初は　考えられなかった。
@ENG:

@IDX:59018
@OFF:0xfc1d
@SPK:
@JPN:　……まさか、真田さんのおかげか？
@ENG:

@IDX:59019
@OFF:0xfc5b
@SPK:
@JPN:　お弁当を分けてもらったけど、実はその中に、元気　が出る薬でも入ってたのかも……。
@ENG:

@IDX:59020
@OFF:0xfcbb
@SPK:
@JPN:　それは冗談だが、でも真田さんのお弁当……美味し　かった……。
@ENG:

@IDX:59021
@OFF:0xfd07
@SPK:
@JPN:　お弁当か………………。
@ENG:

@IDX:59022
@OFF:0xfd2d
@SPK:
@JPN:　……そろそろ夕食にするか。
@ENG:

@IDX:59023
@OFF:0xfd69
@SPK:
@JPN:　やかんを火にかけて、お湯を沸かす。
@ENG:

@IDX:59024
@OFF:0xfd9b
@SPK:
@JPN:　買い溜めしてあるカップラーメンのふたを開けて、　しばらく待つ。
@ENG:

@IDX:59025
@OFF:0xfe03
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59026
@OFF:0xfe13
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59027
@OFF:0xfe21
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59028
@OFF:0xfe2f
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59029
@OFF:0xfe3d
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59030
@OFF:0xfe4b
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59031
@OFF:0xfe59
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:59032
@OFF:0xfe7d
@SPK:
@JPN:　ピーッというやかんの悲鳴が上がる。
@ENG:

@IDX:59033
@OFF:0xfeaf
@SPK:
@JPN:　コンロの火を止めて、悲鳴を止める。
@ENG:

@IDX:59034
@OFF:0xfee1
@SPK:
@JPN:　カップラーメンにお湯を注いで、ふたを戻す。
@ENG:

@IDX:59035
@OFF:0xff1b
@SPK:
@JPN:　再びしばしの休息。
@ENG:

@IDX:59036
@OFF:0xff57
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59037
@OFF:0xff67
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59038
@OFF:0xff75
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59039
@OFF:0xff83
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59040
@OFF:0xff91
@SPK:
@JPN:。
@ENG:

@IDX:59041
@OFF:0xffb7
@SPK:
@JPN:　パキッと音を立てて割箸を割る。
@ENG:

@IDX:59042
@OFF:0xffe5
@SPK:
@JPN:　おお、きれいに割れてる。
@ENG:

@IDX:59043
@OFF:0x1000d
@SPK:
@JPN:　なんでもないことに感動する。
@ENG:

@IDX:59046
@OFF:0x10075
@SPK:[\protag]
@JPN:　いただきます。
@ENG:

@IDX:59047
@OFF:0x100b5
@SPK:
@JPN:　両手を合わせて、深く礼。
@ENG:

@IDX:59048
@OFF:0x100dd
@SPK:
@JPN:　今日も食事にありつけることに感謝。
@ENG:

@IDX:59049
@OFF:0x1010f
@SPK:
@JPN:　ズルズルとラーメンをすすっていると、真田さんの　言葉が思い出される。
@ENG:

@IDX:59050
@OFF:0x10163
@SPK:
@JPN:　食事と人生の関係。
@ENG:

@IDX:59051
@OFF:0x10185
@SPK:
@JPN:　そんなこと考えたこともなかった。
@ENG:

@IDX:59052
@OFF:0x101b5
@SPK:
@JPN:　真田さんって変わったこと考えるんだな。
@ENG:

@IDX:59053
@OFF:0x101f9
@SPK:
@JPN:　……真田さんと言えば、今日は驚くべき事実が一つ　明らかになった。
@ENG:

@IDX:59054
@OFF:0x10249
@SPK:
@JPN:　僕が中学の時、真田さんは短大生……。
@ENG:

@IDX:59055
@OFF:0x1027d
@SPK:
@JPN:　つまり、少なくとも４つは年上。
@ENG:

@IDX:59056
@OFF:0x102ab
@SPK:
@JPN:　最大なら、７つ年上という計算になる。
@ENG:

@IDX:59057
@OFF:0x102e5
@SPK:
@JPN:　…
@ENG:

@IDX:59058
@OFF:0x102f5
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:59059
@OFF:0x10309
@SPK:
@JPN:なんだ。そんなに離れてないじゃないか。
@ENG:

@IDX:59060
@OFF:0x1033d
@SPK:
@JPN:　驚くべきってほどでもなかったな。
@ENG:

@IDX:59061
@OFF:0x1037b
@SPK:
@JPN:　あんまり真田さんが隠そうとするから、もっと離れ　てるのかと思った。
@ENG:

@IDX:59062
@OFF:0x103cd
@SPK:
@JPN:　なんとなく安心する。
@ENG:

@IDX:59063
@OFF:0x103f1
@SPK:
@JPN:　でも、どうしてあんなに隠したがったんだろう？
@ENG:

@IDX:59064
@OFF:0x1042d
@SPK:
@JPN:　…………分からない。
@ENG:

@IDX:59065
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@SPK:
@JPN:　やっぱり女の人って不思議だ。
@ENG:

@IDX:59066
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@SPK:
@JPN:　食べ終わったカップラーメンを片づける。
@ENG:

@IDX:59067
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@SPK:
@JPN:　ふわ～……。
@ENG:

@IDX:59068
@OFF:0x104df
@SPK:
@JPN:　食欲が満たされたら、急に眠気が襲ってきた。
@ENG:

@IDX:59069
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@SPK:
@JPN:　やれやれ、現金な身体だ。
@ENG:

@IDX:59070
@OFF:0x10553
@SPK:
@JPN:　テーブルの上の参考書を片づけて、布団を敷く。
@ENG:

@IDX:59071
@OFF:0x1058f
@SPK:
@JPN:　まあ、明日も仕事があるんだ。
@ENG:

@IDX:59072
@OFF:0x105bb
@SPK:
@JPN:　そろそろ寝ておいた方がいいかもな。
@ENG:

@IDX:59073
@OFF:0x105ff
@SPK:
@JPN:　布団の上に横になって、ゆっくりと目を閉じる。
@ENG:

@IDX:59074
@OFF:0x1063b
@SPK:
@JPN:　明日もきっと晴れ。
@ENG:

@IDX:59075
@OFF:0x1065d
@SPK:
@JPN:　なぜかそんな気がする。
@ENG:

